地震に備えた強い家づくりのための制震システム、住友不動産の「パワーキューブ(特許4023547号)」が、さらに大きな進化を遂げて登場しました。
「ニューパワーキューブ」は、基礎と一体化したL型のRC壁の上部に制震装置を設置し、2階床と緊結した構造。
この新システムにより、地震による建物の変形を最大約55%低減(※1当社比)することに成功しました。
さらに、建物の1階部に1カ所(※2)設置するだけで、3階建てにまで対応可能。
この画期的な制震性能が、住宅の地震対策を大きくリードします。
※1 耐震等級3の場合。数値は実際の建物のプランおよび地震波の種類により異なります。
※2 設置個所の数は、1階床面積によります。
住友不動産では、木構造の権威である宮澤健二工学院大学名誉教授の協力のもと、「ニューパワーキューブ」を設置した二層の建物による実物大建物で振動実験を行いました。
その結果、建物の変形 (層間変位) を最大約55%低減できることが実証されました。
制震装置に耐久性に優れた「アクリル系粘弾性体」を採用しています。
「アクリル系粘弾性体」には「粘土」と「ゴム」の両方の性質が備わっており、引っ張って放すとゴムの性質で元に戻ろうとしますが、粘土の持つ粘性によってゆっくり戻ります。
最大変形能力300%の変形力を熱エネルギーに変換し、振動を減衰するこの特性を利用し「ニューパワーキューブ」は開発されました。
1階1カ所設置で3階建てまで対応。
L型RC壁の上部と2階床の間に設置された制震装置が、建物に加えられる地震エネルギー(振動エネルギー)を熱エネルギーに変換することで、建物の揺れを吸収するしくみです。