GOOD DESIGN AWARD 2026GOOD DESIGN AWARD 2026

2026年度
グッドデザイン賞受賞

J・URBAN LIGHTJ・URBAN LIGHT

J・URBAN LIGHTJ・URBAN LIGHT

街とつながる
ガラスウォール

住宅密集地では、プライバシーを守りながら採光と通風を確保する為の解決策としてコートハウス型の住宅が採用されてきた。しかし、外に対して閉じ内に開くこの住宅形式は、街路などの公共空間に対して閉鎖性が強く、市街地の密集度を更に上げ、閉塞感のある街並みを生み出す原因ともなってしまう。これを解消し、住まい手の快適性のみならず、街を形成する全ての住民の生活に寄与できるような住宅を造りたいと考えた。また、近年増加している戸建を狙った侵入窃盗に対して、シャッターや格子を設ける、防犯ガラスフィルムを貼るなど様々な対策がとられているが、プランニングの工夫で狙われにくい住宅を提案できないかと考えた。防犯のために外部と内部を完全に遮断するのではなく、街とおだやかに融和し、人の気配が伝わる住まいづくりを目指した。

  • 敷地配置図兼 1階平面図

    敷地配置図兼 1階平面図

  • 2階平面図

    2階平面図

  • 断面図

    断面図

  • 断面図

    断面図

  • 北立面図

    北立面図

  • 東立面図

    東立面図

構造種別:木造(WP工法) 階数:地上2階 建物高さ:8.550m 敷地面積:194.55㎡ 建築面積:118.12㎡ 延床面積:191.85㎡
一階床面積:103.56㎡ 二階床面積:89.26㎡

  • Point 01

    ガラスカーテンウォールの
    開閉により、
    住まいと街とのつながり方を
    変化させる

    リビングとパティオの間のガラスサッシを開閉させることで、住まいの街への開き方を操作する。家族のプライベートな時間はガラスサッシを閉じて外から見えにくくし、友人が集まるなど大人数で過ごすときはガラスサッシを開いてリビングとパティオをつなげて開放的に使用する。

    リビング - パティオ OPEN / CLOSE リビング - パティオ OPEN / CLOSE
    リビング - パティオ - 庭・外部 OPEN / CLOSE リビング - パティオ - 庭・外部 OPEN / CLOSE
  • Point 02

    街との空間的な連続と
    防犯の為の遮断という
    相反する事柄を成立させる
    ガラスウォール

    リビングと街との間にパティオを設けることで、室内空間は二重のガラスウォールによって守られる。重なり合ったガラスの反射で外部から内部へは程良く視線が遮られつつ、周囲からの視界が開かれているので近隣住民や通行人の目が届きやすく、犯罪者にとって心理的な抑止力が働くため侵入されにくい。街との空間的な連続と防犯の為の遮断という相反する事柄をガラスウォールによって成立させた。

    二重のガラスウォール

    パティオにつながる庭には高い塀や生け垣を設けず、オープン外構とすることで死角が無くなり、より一層の防犯効果が生まれる。街とつながる住まいは外部からの侵入を心理的に防ぐだけでなく、逆に内部の住まい手の存在をガラス越しににじませることで、子どもなどの近隣住民を見守り犯罪を抑制する効果が期待できる。かつての日本のようにお互いに見守りあう相互扶助が生まれるであろう。パティオの存在が自警となるのみならず、地域のセキュリティの役割を果たしてくれる。

  • Point 03

    ガラスマリオンが
    街の景色を住まいに映り込ませて
    両者を融和させ、
    密集市街地の閉塞感や圧迫感を
    低減させる

    左右のクローズドスペースを中央のガラス張りのパティオでつなぎ、建物ボリュームを分節することで密集市街地の圧迫感を低減させた。内部をパティオに向かって開くことで、室内に居ても屋外の心地良さを感じられると共に、プライバシーを守りながら室内空間に採光と通風をもたらし、街と住宅の双方に解放感を与えている。

    ガラスマリオンが街の景色を住まいに映り込ませて両者を融和させ、密集市街地の閉塞感や圧迫感を低減させる

    ファサードのガラスマリオンは街の景色を住まいに映り込ませて両者を融和させ、密集市街地の閉塞感や圧迫感を低減させる装置となる。

    Before / After Before / After